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セロトニンとは?

 はじめに

このインタビューは、日本におけるセロトニン研究の第一人者である東邦大学医学部統合生理学教授有田秀穂氏に寄せられた質問に対して、有田秀穂氏に、2011年6月30日現在の研究結果を踏まえて答えていただいたものです。

 セロトニンとは何でしょうか? セロトニンと薬の関係

質問者:健康系テレビ番組などで「セロトニン」という言葉をよく聞きますが、セロトニンとは何でしょうか? 私にもわかりやすく教えていただけますでしょうか?

有田:まず、セロトニンという言葉を日本国内において、マスコミを通じて一般の方に発信したのは、おそらく私の本です。2003年にNHK出版から出版された「セロトニン欠乏脳-キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」という本です。

一方で、セロトニンという言葉が、医学の世界に登場したのは、およそ60年前です。それから医学の世界では、セロトニンに関する研究が進んできたということです。最初にセロトニンの研究で知られたのは、脳の血管を収縮させる作用です。いわゆる偏頭痛との関係ですが、それは今日でも知られています。

もう一つわかってきたこととしては、セロトニンは血管のなかで作用するだけでなく、実は体全体にあるということでした。なかでも一番多く存在する場所は消化管のなかです。それで消化管のなかのセロトニンを、日本の研究者は精力的に研究しました。

質問者:セロトニンは消化管のなかにもあるんですか?

有田:そうです。その結果、何がわかったかといいますと、消化管のなかにあるセロトニンは、消化管のぜん動運動を増やす物質であるということでした。ですから、消化管のセロトニンが増えすぎると下痢になるし、しっかりと分泌されないと便秘になんですね。

その他の部位で注目されているのが、脳内のセロトニンです。脳内のセロトニンが研究され始めたのが1970年代くらいからなので、既に40年くらいの歴史があります。日本の研究者のなかで初めて脳内のセロトニンを研究し始めたのはおそらく、私だと思います。

今日までに脳内のセロトニンについて研究変遷はあるものの、セロトニンと脳の関係で一番注目される現象は、薬の発見です。これは「SSRI」と呼ばれている薬で、以下の頭文字を取ったものです。

 S  Selective  選択的
 S  Serotonin  セロトニン
 R  Reuptake   再取り込み
  I   Inhibitors  阻害薬

SSRIは、1980年代に開発され、欧米では1000万人が使うくらい非常によく使われる薬になりました。何のために使われる薬かといいますと、「うつ病」の治療薬なんですね。ですから、ここでうつ病という病気とセロトニンの関係が明らかになりました。うつ病の背景に「セロトニン欠乏脳」があり、それを治す薬が開発されたのです。

SSRIは、日本の医療現場でも1990年から2000年くらいに使われるようになりました。現在では、脳内のセロトニンとうつ病という心の病気が密接に関係することについて、誰も疑う人はいないでしょう。精神科の先生も一般の方々も、「うつ病になったらSSRIを使用する」という事実に関しては、誰も否定する人はいないと思います。

私の研究では、うつ病との関係で、脳内のセロトニン神経に対して、SSRIとは全く異なるアプローチをしている、ということになります。私の研究をまとめたものとして、中外医学社の「脳内物質のシステム神経生理学」という医療従事者に向けた専門書と、それをベースにした「セロトニン欠乏脳」という一般書があります。

 脳内のセロトニンの働き

質問者:脳内のセロトニンの働きとは何でしょうか?

有田:脳内の働きについては、5つくらいの機能が、すでに基本的な機能としてわかっています。

  その1:大脳に働きかけて覚醒の状態を調整する。
  その2:心の領域に働きかけて、意欲、心のバランスに関係する。(うつ病に関係)
  その3:痛みの調節をする。(偏頭痛に関係)
  その4:自律神経への働きに関係する。緊張への働きで血圧や代謝を上げる。
  その5:姿勢筋に緊張を与える。

 薬に頼らずに脳内のセロトニンを活性化させる方法

有田:特に私が強調していることは、「薬と関係ない形で、セロトニンを活性化させる要因が重要である」ということです。

質問者:といいますと?

有田:セロトニンを活性化させる要因として、以下の3つが上げられます。

 その1:太陽の光
 その2:リズム運動
 その3:グルーミング

 セロトニン神経、ドーパミン神経、ノルアドレナリン神経との関係

質問者:脳内のセロトニンの役割はわかりましたが、他の脳内物質と、どのように関わっているのでしょうか?

有田:最初にお伝えしておきたいことは、脳内物質は、実は100種類以上あるということです。そのなかでも主要なものは10種類ほどに絞られますが、脳内のいろいろなところに影響を与えるという点では、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどがよく知られています。

質問者:ドーパミンとセロトニンは、どのような関係があるのですか?

有田:ドーパミンは、体の動きを調整する神経の機能と、心の領域として「舞い上がるような心地よさ」を感じる「快の情動回路」といわれる神経の機能とがあります。セロトニンと深く関わりがあるのは、後者の機能です。このドーパミン神経を活性化させるのは「報酬」です。人間社会において、私たちが「試験で良い点数を取る」「試合で勝つ」「高い給料を取る」などの目標を持つと、ドーパミン神経は興奮し、私たちに一種の「渇望したストレス状態」を作り出します。この状態ではドーパミン神経が活性化しているので、私たちはちょっとしたストレスでも努力するようになるのです。そして目標が達成されると「舞い上がるような心地よさ」を感じることができます。ですからドーパミン神経は、意欲の神経なのです。

質問者:ドーパミン神経っていい神経なんですね。逆に達成されなかったらどうなるのですか?

有田:達成されないことで一番問題になるのは、ドーパミン神経が暴走し始めることです。実際に、世の中は上手くいかないことが多いわけですが、上手くいかないことが続くと「何が何でも達成するぞ!」と異常行動を起こし始めるのです。いわゆる依存症で、周囲に迷惑をかけてしまう。これはドーパミン神経の悪い面です。

質問者:では、このドーパミン神経をコントロールする神経は存在するのでしょうか?

有田:一つだけ抑制がかけられるのは、セロトニン神経であることがわかっています。

質問者:といいますと?

有田:ドーパミン神経には興奮した際、良い面と悪い面があるわけですが、このドーパミン神経にコントロールをかけることができる神経回路がセロトニン神経である、ということです。

質問者:ほかに主要な脳内神経としてノルアドレナリン神経がありますが、この神経はどのような神経なのでしょうか?

有田:これはストレスに関係する神経になります。不快なストレッサーが、外部から人間の内部に加わった場合、最初に反応するのがノルアドレナリン神経です。わかりやすく言えば、脳内の危機管理センターです。危機を察知すると、体の面では即座に血圧を上げたり、心の面では不安を感じさせたりするわけです。

ノルアドレナリン神経も重要な神経ですが、暴走するとどうなるかといいますと、大したことではないにもかかわらず、「大変だよ!」と興奮してしまうのです。いわゆる「パニック障害」ですね。

質問者:このノルアドレナリン神経をコントロールする神経はあるのですか?

有田:ドーパミン神経をコントロールするのと同じく、セロトニン神経がコントロールすることができます。ですから、ドーパミン神経の「快」で舞い上がることと、ノルアドレナリン神経の「不快」で落ち込むこととの両方を抑えるという点で、セロトニン神経を活性化させることは重要だと言えます。

 セロトニン神経を弱らせる原因と鍛える要因

質問者:セロトニン神経が、ほかの神経のコントロールをしていることはよくわかりました。 そうなるとセロトニン神経が弱ってしまうことが怖くなりますが、弱らせてしまう原因は何でしょうか?

有田:直接弱らせる原因は、2つあります。ストレスが長時間におよぶことと疲労です。通常、セロトニン神経は、朝起きると活性化し、夕方になると弱るというリズムを持っていますが、セロトニン神経には、日常生活において活性化させるための条件がありますから、この条件を満たしていれば、それほど弱らないですみます。

朝、起き始めてからセロトニン神経は活性化するわけですが、それには3つ要因があります。

その1:太陽の光
網膜から入る太陽の光が、朝起きて活動を始めたセロトニン神経の活動を活性化させてくれます。(基本30分以内、夏は多少短く、冬は多少長くても可)

その2:リズムの運動
ウォーキング、呼吸、咀嚼をしっかり行うとセロトニン神経の活性化につながりますし、朝のウォーキングや室内でのラジオ体操はオススメです。他の行為はセロトニン道場のセロトニン健康・実技コースで行っている技法を参照してください。

その3:グルーミングという「人とのふれあい」(後ほど詳細あり)

質問者:先ほどのリズム運動の呼吸は、普段の呼吸とは違うのですか?

有田:そうです。普段、私たちが生きるために行っている呼吸とは違います。セロトニン活性のためには、横隔膜による「吸う呼吸」ではなく、腹筋を収縮させながら意識して「吐き出す呼吸」を積極的に行うことが大切なのです。息を吐くことを積極的に行うためには、歌を歌ったり、笑ったりすることや、座禅、ヨガ、太極拳の呼吸法が有効です。

 セロトニン神経を活性化させるリズム運動 呼吸法のポイント

質問者:この呼吸法において、具体的にはどの程度、続ければいいのでしょうか?

有田:5分以上30分以内で、疲れないことがポイントです。疲れず、翌日に再び同じことができるくらいの運動量にすることです。

 リズム運動を行う上での注意点

質問者:リズム運動は、フィットネスクラブで運動したり、家でテレビを観ながら運動したり、簡単にできてしまうような気がするのですが・・・。

有田:重要なポイントは、リズム運動を行う際に、意識を集中することなのです。気が散った状態でリズム運動を行ったとしても、セロトニン活性の効果は見込めません。特に、テレビを観ながら運動するというのは、気が散っている状態になります。外でのウォーキングにも言えることですが、おしゃべりをしながらのリズム運動や、視覚、聴覚、嗅覚にとって刺激の多い街中でのリズム運動は、意識が集中できる環境ではありません。これは、セロトニン活性という点では全く効果がありません。

セロトニン活性のために、意識を集中してリズム運動を行うことのできる場所としては、自然があふれる大きめの公園や、あまり人に会わない早朝の公園などが、オススメです。

 グルーミングとは何ですか? いつ行うのでしょうか?

質問者:グルーミングの具体的方法は?

有田:太陽の光とリズム運動は、「これから仕事」という環境の方には有効な技法なのですが、グルーミングは、仕事を終えた後の「オフの時のセロトニン活性」という意味で、太陽の光とリズム運動とは少し異なります。グルーミングは、「猿の毛づくろい」としてよく知られていますが、その理由は動物行動学においては、はっきりしています。動物行動学では、グルーミングは「ノミ取りの行為だけではなく、群れ社会のなかで発生するストレスに対して、緩和を試みている行為」として認識されつつあります。

それを人間社会にたとえると「人と人とが近い距離でふれあうこと」が原則になります。具体的には、「仕事後の赤ちょうちん」「おしゃべりをしながらの井戸端会議」「家族で食事をする」、またそれに近い行為で「お風呂屋さんで一緒にお風呂に入る」というのもあります。これらの行為の結果として、何になるかというと「疲れが取れてストレス緩和になる」のです。

 恒常的なセロトニン活性化には時間がかかる

質問者:セロトニンを増やす点において、いろいろな方法があることがわかりました。実際にどのくらいの期間実践すれば、セロトニンが増えたと体感できるものなのでしょうか?

有田:セロトニン活性の行為をした後に、心理テストや採血をして測ったとしても、短くて30分、長くても2時間程度しかセロトニン活性は続きません。ところが、毎日セロトニン活性の行為を継続すると、セロトニンの分泌量は徐々に増えていきます。具体的なイメージとして、初めは「3」であったのが、やがて「5」や「7」まで増えて維持できるようになります。それには3ヶ月ほどの継続が必要となります。ですから、継続しないと意味がありません。

 セロトニンが生成されるための重要な要素

質問者:セロトニンは自然に生まれてくるものなのでしょうか? 何か気をつける点はありますか?

有田:セロトニンは脳のなかで作られますが、材料は必須アミノ酸である「トリプトファン」です。これは体内にはない材料で、外部から取り込まなくてはなりません。トリプトファンが多く含まれる食材は、豆腐、納豆、味噌、しょうゆなどの大豆食品です。ヨーロッパの食べ物では、チーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品です。ゴマ、ピーナツ、卵、バナナにも含まれます。そしてよく議論されるのは肉です。肉にもトリプトファンが多く含まれていますが、トリプトファンは血液で運ばれて、脳のなかに入る必要があります。脳に入るときに関門があり、動物性タンパク質があると入りにくい、という問題があります。

質問者:トリプトファンを多く含む食品を、いつとればいいのでしょうか?

有田:朝がいいですね。それから夜、夕食でトリプトファンを含む食品をとってから、グルーミングを行うのが理想です。というのも、夜のグルーミングで作られるセロトニンというのは、「癒し」や「ストレス解消」のためではありますが、それ以上に重要な意味があるからです。それは、睡眠のホルモンである「メラトニン」が、セロトニンを材料にして作られるからなのです。よく眠るために牛乳を飲む方もいらっしゃいます。

メラトニンがセロトニンから合成される重要な条件は、「太陽の光がない」ことです。つまり、日が沈んでからメラトニンが合成される、というのが生理学的な特徴になります。夜にトリプトファンを含む食品をとり、その後にリズム運動やグルーミングを行うのは、メラトニンを作り出すという視点から考えると重要ですね。

 セロトニンとサプリメントの関係

質問者:食品から必須アミノ酸をとることで、セロトニンが作られることはわかりました。私などは、ついつい手軽な方法でセロトニンを増やしたいと考えてしまいますが、セロトニンのサプリメントなどは大丈夫なのでしょうか?

有田:まず、今までお話しした流れから、セロトニンをサプリメントでとってもダメだということがわかると思います。セロトニンを直接、食材や血液に注射しても全く意味がありません。では、セロトニンの材料であるトリプトファンを、サプリメントでとることができるかというと、それは可能です。セロトニン前駆体の「トリプタミン」です。間違ってトリプトファンを大量にとったとすると、脳のなかにそれが到達して、セロトニンが大量に作られる可能性はあります。ただし、先ほどから話しているように、セロトニン合成のためには、トリプトファンをとると同時に、太陽の光やリズム運動、グルーミングなどの行為を行う必要があるので、サプリメントでトリプトファンをとるだけでは、尿や大便から対外に排出される可能性が高いのです。もし、セロトニンが大量に作られてしまうと副作用がでます。具体的には、痙攣(けいれん)、幻覚を見る、高熱が出るなど、困った状態になる場合があります。トリプトファンを多く含む食材を食べたとしても、トリプトファンを大量にとりすぎるということはありませんので、安心ください。

 セロトニン症候群について

質問者:セロトニン症候群とは何でしょうか?

有田:セロトニン症候群が注目されるようになったのは、SSRIといううつ病の治療薬が処方されるようになってからです。セロトニン症候群は、SSRIを服用した時、まれに重たい副作用として生じます。SSRIという薬は、脳内のセロトニンを増やす薬ですから、脳内のセロトニンが増えた場合の副作用として「セロトニン症候群」の名前が出てくるのです。その症状としては、痙攣(けいれん)、幻覚を見る、高熱が出るなどです。

一方、太陽の光やリズム運動などで脳内のセロトニンを増やす場合は、脳内のセロトニンが増えすぎて、そのような症状が生じるということは、絶対にありません。食材からトリプトファンをとり、太陽の光に浴びたり、リズム運動やグルーミングを行ったりする場合は、副作用はないのです。

 不眠とセロトニン、メラトニンの関係

質問者:不眠の原因も、セロトニンの不足にあったりするのでしょうか?

有田:不眠は、うつ病の症状の一つで、不眠から昼夜逆転の生活になったりしますから、気をつけなければならない症状です。私たちはメラトニンという睡眠ホルモンを持っていますから、先ほどお話したような、メラトニンが生理学的によく出る生活スタイルに変えることで、ある程度不眠に対処できるといえます。

質問者:メラトニンって、大切なホルモンですね。

有田:ここで気をつけなければならないのは、現代の生活です。お茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲料や電磁波を出す機器は、メラトニンを破壊してしまいます。なかでも顔の近くで電磁波を発する携帯電話や液晶画面のパソコンは、夜になったら使用を避けた方が賢明です。冷蔵庫やテレビが寝床の近くにあるご家庭は多いと思いますが、それらの機器のすぐ近くで寝なければ大丈夫です。不眠で悩んでいる方の寝室に、そのような電磁波を発するような機器がある場合は、それらの機器を遠ざけるべきです。

質問者:不眠が続くと、やはり体によくないのでしょうか?

有田:体が壊れる可能性があります。まず生態のリズムがくずれます。メラトニンによって睡眠をとり、夜のうちに脳と体を休めるのが大切なのです。また、メラトニンは、「活性酸素」という悪玉物質を夜の間に除去する役割ももっています。活性酸素を除去することは、老化を防止すること、成人病を予防することにつながるのです。

昼夜逆転の仕事をしている人は、活性酸素を除去できない可能性がありますので、活性酸素が蓄積していると考えられます。

 講演会で伝えたいこと

質問者:有田先生は、1年に100回近く全国で講演をされているようですが・・・。

有田:医学系での講演としては、医師会、痛みに関係する学会、認知症に関わる団体、アンチエイジング、整形外科領域の関係で行うことが多いすね。一方で、メンタルヘルスとして、学校や企業にお伺いする機会も増えています。

質問者:講演で最も伝えたいことは何でしょうか?

有田:病気を患った時はお医者さんに頼るべきなのですが、「検査を受けても何も異常がない方」で「元気が出ない、心の面でやる気がでない方」が増えているように思います。そのような場合の対処として、いきなり薬を処方することは間違っていると誰もが感じることでしょう。そのような時は、少しでも生活を工夫して、健康を増進することを考えなくてはなりませんが、そのようなことを教える医者がいるのかというと、ほとんどいないと思うのです。医学部の教育のなかでも、「健康な人をより健康に」や「病気まで至っていない人を健康にする」という考えがないんですね。そこが問題なのです。

質問者:確かにそうですね。薬の飲み方だけでなく、日常生活の指導も必要ですね。

有田:病気に至らないための方法を指導する健康医が必要だと思うのです。しかし現在は、健康の専門医なんてどこにもいない。私は、生理学を専門に研究をしていますが、生理学を通して健康な人間のメカニズム、特に脳のメカニズムをよく知り、セロトニンならセロトニンを弱らせない、ないしはセロトニンを鍛えるという指導が必要だと思うのです。その視点が、私に最も求められているものではないかと思っています。

 健康な人がセロトニン神経を鍛えると

質問者:最後の質問です。今までの質問は、どちらかというと健康ではない方に向けての内容でしたが、健康な方がセロトニン神経を鍛えると、どのようになるのでしょうか?

有田:脳内のセロトニン活性ができている人は、まず見た目が若々しくて元気ですね。そして何よりも「人の気持ちがよく理解できる」ことです。ビジネスの上でも、社会生活をする上で重要な、いわゆる「共感脳」が鍛えられているといえます。もう一歩進んだ表現をすると「直感が優れた方」と言えばいいでしょうか。

質問者:ありがとうございました。